出店者紹介
Exhibitor Profile

パリのお屋敷のお嬢さまをイメージした夢あるお菓子/LE CHANTIER

2023-01-17

【店名】LE CHANTIER(ル・シャンティエ)
【ジャンル】焼き菓子
【ご担当者】久米幸絵さん
【拠点所在地】神奈川県茅ヶ崎市

LE CHANTIER(ル・シャンティエ)の店頭で真っ先に目を引くのは、カラフルなマカロンたち。フランボワーズ、いちご、レモン、抹茶&あずき、ブルーベリー、アプリコット、チョコレート…さまざまなフレーバーが揃うマカロンは、このお店を代表するお菓子です。

久米幸絵さんが営む焼き菓子屋「LE CHANTIER」は、イベントの出張販売から始まりました。以前はデザイナーをしていた久米さんが作るお菓子やイベントブースの設え、パンフレットには、一つひとつに久米さんのこだわりが詰まっており、独自の世界観を作り上げています。イベント会場でお菓子を買ってくださる多くのお客様から、たびたび「お店はどこにあるんですか?」と聞かれ、やっぱりお店を作りたいなぁと思い立ち、茅ヶ崎のご自宅の一画に、隠れ家のような小さな製造所兼ショップを設けたのが2015年。以来、茅ヶ崎ストーリーマルシェのようなイベントへの出店とショップ運営、そしてお菓子の製造を久米さんがお1人で切り盛りしています。

そのためショップの方はオープン日程が少なめ。「時々ショップ」と称し、営業日をSNSや手作りの情報誌「焼き菓子通信」で発信しています。茅ヶ崎の住宅地の奥の、ちょっと見つけづらい場所にお店があるにもかかわらず、インスタを見て遠くからわざわざ探して来てくれる人もいるほど、LE CHANTIERの世界観が好きなお客様が増えているようです。

 

 

デザイナーから、パリの暮らしを経て、食の世界へ。

久米さんは美大のデザイン科のご出身。卒業後に入ったデザイン業界の仕事があまりにハードだったため方向転換し、転職する前にせっかく時間ができたのなら好きなことをしておこうと語学留学したパリで、素敵な友人たちやライフスタイル、カルチャーに出会います。帰国した久米さんは、「自分自身が楽しくできる仕事をしよう」とフードコーディネーターの資格を取り、フランス料理店などで働いて経験も積み、料理の世界へ飛び込みました。

TV番組などで使う料理のコーディネートをする傍ら、自宅では料理教室をしながら活躍していたある日、都内の紅茶専門店からランチボックスの依頼が入ります。しかしランチボックスを毎日作って遠くまで配達するのは1人では難しく、「紅茶に合う焼き菓子はいかがですか?」と提案したところから、久米さんのお菓子屋さんへの道が始まりました。

久米さん:「そのときにLE CHANTIERという名前も決めて、形や値段も決めて。初めて作ったオレンジのケーキは、今でも商品としてお出ししているんですよ」

その翌年、横浜で開催された「食と現代美術」というイベントに出店したことをきっかけに、大好きな現代美術関連の人たちがいる場で自分のお菓子を直接販売できることの楽しさを知り、次第にお菓子に軸足を移していったそうです。

自分の「好き」を足がかりに、来たチャンスに勇気を出して取り組んだことで、だんだんと道を開いて行かれたのですね!

 

 

パリのお嬢さまのためのお菓子

お店の名前「LE CHANTIER」は、久米さんがパリにいたときに住んでいた12区にある「パッサージュ・デュ・シャンティエ」という通りの名前から付けました。フランス語で「作業場通り」という意味だそうです。ル・シャンティエの通りのある界隈はパリでもいわば下町で、アーティストや移民が多い、どことなくエキゾチックな雰囲気のエリアだったそう。

そんなパリでの体験をもとに、久米さんのお店は「パリのお嬢さまが暮らすお屋敷の、秘密のお部屋」をイメージし、お嬢さま好みのお菓子を作っています。パッケージやお店のディスプレイも、お嬢さまの好みに合うよう、品よく可愛らしく整えています。とっても夢のあるコンセプトですね。

 

 

色とりどりのマカロン、旬のフルーツタルト、個性派チーズケーキが人気

LE CHANTIERで人気のお菓子は、まずはなんと言ってもカラフルなマカロン。中身のクリームは生の果物から作っているという本格派です。さらに、久米さんがこのマカロンでこだわっているのは店頭での並べ方。色彩学の知識とセンスを生かし、どの色をどんな配置で並べるか吟味しているそうです。

また、季節の果物で作るタルトも見逃せません。秋ならシャインマスカットからイチヂク、そして栗やイチゴへと、季節の移り変わりに合わせて変化していく旬の果物のタルトは自然の恵みそのものです。果物は茅ヶ崎の地元の直売所で仕入れるほか、なじみの農家から直接購入したりもするそうです。

久米さん:「農家の方が、商品にならない果物を持ってきてくれたり、イベントで出会ったお茶屋さんからサンプル品の抹茶を分けていただいたり。長くやっているからこそできたこういうつながりは嬉しいですよね」

そして、チーズケーキも隠れた名品です。サクサクのパイ生地を台座に用い、そこに濃厚なクリームチーズのフィリングを流し込んだ、普通のチーズケーキとはちょっと違う個性的な一品。ご指名で買いに来るお客様も少なくないそうです。ぜひ味わってみたいですね!

 

 

自分もマルシェを楽しみ、お客様に育てていただく

茅ヶ崎ストーリーマルシェには、もう2年以上ご出店いただいているLE CHANTIERさん。人気店だけに、お菓子の製造やイベント出店、お店の営業なとお忙しい日々を送っている中で、茅ヶ崎ストーリーマルシェの日は久米さんご自身も楽しんで過ごしていらっしゃるとのこと。

久米さん:「他の出店者の皆さんも、私と同じように少人数で自信を持ってものづくりをしている方ばかり。そういう方々と2ヶ月に一度お会いできるのも嬉しいです。ストーリーマルシェに来てくださるお客様もみなさん優しく、イベント中に私がブースで食事をしていても『お食事終わってからでいいですよ』と笑顔でお買い物を待ってくださるんです。そんなことなかなかないですよね。

お客様との距離が、一般的なお店での販売よりも近いのも魅力です。自分で何かをやってみたい人にとっても、いきなりお店を持つよりも、こういうマルシェで1回やってみるというのはスタートの敷居が低い。私もイベントに出る中でお客様の反応からヒントをもらい、育ててもらってきました。そうやって、お客さんやマルシェに育ててもらいながら成長できるのは素敵なことだと思います」

今後も、今まで好きになってくれたみなさんの信頼を裏切らないようなお菓子作り、ブランド作りをしていきたいとおっしゃる久米さん。自分の「楽しい」から始まる初めの1歩を、あなたも茅ヶ崎ストーリーマルシェで始めてみませんか?

【お店情報】

LE CHANTIER(ル・シャンティエ)
所在地:神奈川県茅ヶ崎市香川3-17-15 *店舗あり
TEL:090-2521-5486
営業日:時々ショップ 毎週火曜日10:00〜17:00 +少々
*営業スケジュールはSNSでご確認ください。
Facebook:https://www.facebook.com/lechantier01/
Instagram:https://www.instagram.com/lechantier/